自宅の敷地と公道との境目や公園の歩道脇などにちょっとした境界線を作ることで、全体の雰囲気が良くなり、利用する方の満足度が高くなることは少なくありません。
境界線を作る素材と言えば、ブロック塀やフェンスなどを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、人工的な雰囲気が気になる場合もあります。
そんな時には、ナチュラルな樹木を使った生垣にすることで、全体のイメージを柔らかくして、周囲の環境になじみやすい境界線を作ることができます。
生垣にはどんな役割がある?
生垣とは樹木を使った垣根のことで、フェンスや塀などの代わりに使われます。
大きな役割は「境界を作る」ことですが、境目を作るだけでなく、どんな場所にどんな樹木を使うかによって、相乗的な役割や効果を期待できます。
例えば、道路から家の中が見えないように目隠しをしたい方ならば、背が高い樹木を生垣として植えることで、大きな満足感を得られるでしょう。
一方、窓から見える景観を楽しみながら垣根を作りたい場合、あるいは公園などの開放的な場所で境界を作るなら、背丈が低めの樹木や花をつける植物を選べば、見た目の美しさも楽しめます。
その他、生垣には防音や防風などの役割もあります。
どのような樹木を選ぶかによって、目的とする役割を十分に果たすかどうかは変わるため、樹木選びはとても大切です。
生垣におすすめの樹木を選ぶポイント
どんな樹木でも生垣に適しているわけではありません。
具体的に、どういったポイントを押さえた選び方をすれば良いのでしょうか?
1つ目の選び方は、枝葉が密集しているかどうかという点です。
垣根として利用するなら、向こう側が透けて見えない、プライバシー性の高いものが良いでしょう。
防風や防音といった点でも、枝葉が密集した樹木のほうが高い効果があります。
2つ目の選び方は、刈り込みに対する耐性があるかどうかです。
生垣は植物ですから、枝葉が伸びて成長します。
見た目の良さを維持するためには、定期的な剪定が必要です。
こうした刈り込み作業に対する耐性が高い植物のほうが、生垣には適しています。
お手入れに対して耐性が低い樹木だと、枯れてしまうなどのトラブルが起こりやすくなってしまいます。
3つ目の選び方は、常緑樹かどうかという点です。
樹木の中には、寒くなると葉がすべて落ちる落葉樹もあります。
葉が落ちてしまうと、目隠しの効果がなくなるだけでなく、防音や防風という役割も果たすことができません。
さらには、見た目もいまいちとなってしまいます。
そのため、生垣として採用する樹木は、常緑樹であることがマストな条件と言えるでしょう。
4つ目の選び方は、病害虫に対する耐性の強さです。
植える場所によっては、常に排気ガスにさらされ、病害虫がつきやすい環境ということもあります。
そうした中でも枯死しづらい強い樹木であることは、生垣に求められる条件です。
おすすめの4品種はコレ
生垣としておすすめの樹木の中から、人気が高い4品種をご紹介しましょう。
1つ目は、ヒイラギです。
クリスマスのモチーフにもなっているヒイラギの葉は、トゲがついているために高い防犯性が期待できます。
このトゲには魔除けの意味もあり、邪気が侵入しないように家屋や土地を守ってくれるでしょう。
ヒイラギには、定期的な刈り込みに対しても高い耐性があるだけでなく、萌芽もよく、枝葉が密集して生えるという特徴があります。
高さはそれほど高くはならないため、背丈が低めの垣根を考えている方におすすめです。
2つ目は、ツゲです。
小さくて丸い葉が特徴的な樹木で、生垣として人気の高い低木です。
ツゲは枝葉が密集しており、トピアリーなどデザイン性の高い刈り込みにもよく採用されています。
背丈はそれほど高くならないため、目隠しや防風・防音の役割は期待できませんが、小さな白い花をつけるイヌツゲは特に人気が高い品種です。
3つ目は、ツツジです。
春にはピンクの花をつける低木で、成長しても高さは1.5メートル程度なので、扱いやすいというメリットがあります。
公園などでもよく見かけますし、日本の家屋とも相性が良く、なじみやすい品種と言えるでしょう。
ツツジを並べて作った生垣に一斉に花が咲くと圧巻で、見た目の美しさが大きな魅力です。
4つ目のおすすめは、コニファーです。
背丈が高くなる樹木で、洋風の家の垣根として良く採用されています。
いくつかの種類があり、濃い色から薄い緑色までがそろっています。
根が浅く、強風で傾きやすいというデメリットがあるので、風の影響を受けづらい場所におすすめです。
造園のご相談は大誠まで
どんな樹木が適しているかは、生垣の目的や家主様の希望などに合わせて、たくさんの選択肢からぴったりのものを選ばなければいけません。
施工はもちろんのこと、造園からお手入れに関するお悩みは、実績と信頼のある大誠へご相談いただくことをおすすめします。
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